株式会社サカイ食品様が運営する東京・福岡の高級フレンチレストラン「ラ・ロシェル」グループのクレドカードをデザインさせていただきました。
今回の制作はコロナの大打撃からの立て直しと、今後訪れる世代交代を見据え、新しい時代を切り開いていくべく改めて自分たちの在り方を見つめ直す意図で決まったものでした。
一緒に働くスタッフへ、どんな風に働いてほしいか、どう成長してほしいのかを考え、言語化して10のアクションガイドラインとして記載しています。
デザインを考える際、創業者でありオーナーシェフの坂井宏行さんの料理人としての人生にものすごく感銘を受け、そのエッセンスを盛り込みたいと思いました。
そこでお店の名前の由来であるラ・ロシェルの港の景色をイラストで入れることに。ラ・ロシェル様のホームページに坂井シェフの人生、お店の歴史が紹介されているのですが店名に関しての記載を一部抜粋させていただきます。
生まれて初めてのフランス旅行で、僕は「ラ・ロシェル」という町の美しさに魅せられた。
その町は、イギリスに近い大西洋に面した港町で、静かな入江にはヨットがたくさん繋留されていた。入江を囲むようにして昔は牢獄だったという石造りの塔、シェヌーの塔とサン・ニコラの塔が建ちその景色は、僕が好きな画家ベルナール・ビュッフェの描いているそのままだった。何故だろう。僕はこの美しい景色を見ながら、いつか店を持つ時は、店名を「ラ・ロシェル」にしようと心に決めていた。
ラ・ロシェル レストランサイトの歴史ページより
店名にするほどに魅力的な港町ラ・ロシェル、町と店の歴史に思いを馳せながら、会社の理念に社員一人一人の人生・夢を重ね合わせてほしいとの願いを込めてデザインしました。
スタッフとの面談の際に一人一人の名前を書いて渡したいという社長様のご要望で、中面右下には手書きで書き込める欄を作っています。印刷する紙はイラストに馴染むような生成り色で優しい風合いの紙を選びました。
会社としてとても大切なツールの制作、お任せいただけたことが本当に光栄でした。
改めてご依頼ありがとうございました。
※ロゴはクライアント支給